外部からいらっしゃった方から、金沢の景観はどのように見えるでしょうか?
「金沢の景観」というと、町家が並ぶまちなみのようなイメージがあるかもしれませんが、実はもう少し多様で、実はいろんな問題をかかえています。
「金沢の景観の見え方」を科学的に解明してみました。
2011年夏に金沢で各国学生が参加して、金沢という城下町のまちのデザインを考える国際ワークショップを行い
(詳しくは http://wwwr.kanazawa-it.ac.jp/wwwr/iwjk/index.html をご覧ください)
そこで参加者に尾張町〜新町〜東山地域の点検まちあるきをしながら写真を撮ってもらいました。写真は自由に関心のあるものを撮ってもらいました。その写真を下の図のような方法で分析しました。
(金沢工業大学2011年内田研卒業論文から引用)
写真の中心に写っているもの、そして写真の中で大部分を面積的に占めているものを分析することで、まちのどのような要素に着目して写真を撮っていたかということを、客観的に明らかにしようとしたのです。5ヶ国から来た、計35名の参加学生が10日のワークショップの間に撮った写真を全て分析しました。(分析は卒業論文として金沢工業大学4年生(当時)が中心となっておこなってくれました。)
ここから何回かに分けて、どのような特徴があったかを紹介したいと思います。