一年を通じて多彩な表情を見せる兼六園、5月初旬から6月初めまでは1万株4万本の杜若が曲水を彩る。
それにしても異様なくらい鮮やかな紫。遅い午後の陽射しを透過、拡散して豊かなグラデーションを作りながらサワサワ揺れる光景は、そこだけ眺めていると印象派絵画の様。
江戸時代から盛んに育成、改良されてきた‘古典園芸植物’で、凛としたその姿は尾形光琳の代表作にも描かれ日本的な庭園風景にとてもマッチする杜若。
この時も「そういう光景」をなんとなく思い描いて出掛けてみたけど、とてもいい意味で裏切られた。兼六園に出現した金澤印象派、的風景。
2014年5月28日16時28分撮影
この場所を中心に 金澤コンシェルジュ通信マップ を表示
中心部から10キロちょっとの内川(犀川の支流)ダムへのアプローチ(導入路)街中からクルマで20分強・・でこんな山中の景色と対面出来る。
休日に限らず、普段の生活にほんの少しの空き時間があれば自然の真っ只中に身を置けるコトも金澤に暮らす大きな魅力の一つ。
ひたひたと降り続く久々の雨が辺り一面に釉薬をかける中、霧に包まれた山々を背景に少しずつ枝を離れてゆく花。
間もなく竹の子シーズンを迎える内川周辺(土壌が粘土質で地中であまり空気に触れないため「白肌でエグみの少ない竹の子」が採れる。竹の子の名産地)を偵察しに来たついでにフラッと立ち寄ったハズが・・この春一番印象に残る桜の風景に出会えた。
2014年4月21日16時38分撮影
この場所を中心に金澤コンシェルジュ通信マップ を表示