金沢まち・ひと会議

| 水曜日 23 3月 2016

きょうの現代美術 第一回

今日は、自分の好きな作家のまだ見たことのない作品をあげよう。ウォルター・デ・マリアの作品。ドイツにあります。直島の作品の姉妹作品。こちらの方がちょっと大きい。直島は濃いグレーですが、こちらはちょっと赤い。デ・マリアが生きている時に産地を聞いたが、忘れてしまった。作品の順番は直島が先です。直島当時は、いつも直線的な幾何形態を使うデ・マリアにしては、球を使ったのが唐突に思えた。ちょっと作品としてどうなのだろう?と不安になったりして。

しかし
全然そんなことはないね。後期の傑作というところだね。最近になって当時の印象は間違ってたなと思っていて、これまでの作品を振り返ると初期から球体を使ったものは多く、むしろ頻繁に使用していると感じる。ただあの時そう思えなかったのは、私の不注意もあるけど、デ・マリアはあれほど全面に球体を出したことがなかったらなんだと思う。その後この球体での展開は晩年の主要なシリーズになった。当時、スタジオには球体がたくさんあった。そういえば、その変電所跡のスタジオも売却されてた。
ニューヨークのマンハッタンだったので、すごい値段だった。