ひがし茶屋街から歩いてほんの数分の卯辰山中腹にひっそりと存在する山野草園。
斜面にそこそこ広大な敷地を締めている割に小さい出入口が二箇所あるだけの、しかも観音坂女坂に面した方は間口も狭く割りと急な階段で、ちょっと秘密めいた場所。
山野草園という名前が付いているけど、小高く鬱蒼とした木々に覆われた森、の地面を歩きやすい様に整備した公園という趣。
斜面にありながら何処かに眺望が開けているワケでもなく、ひたすら木々に包まれる場。そういう場所は意外と少なく旧市街の‘公園’としてはここが唯一かもしれない。季節の細やかな移り変わりを森の僅かな変化を通じて感じる場所。見上げるとそれぞれに色づいた木々のあちらこちらに陽が透き通り濃淡が美しい。紅葉の点描画の様。明日は微妙に色合いが変わっているだろう。自然が創るその日その日の天井画。2014年11月21日13時59分撮影
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