金沢まち・ひと会議

NEWS | 金曜日 19 10月 2018

第9回金沢まち・ひとサロン「工芸から見た建築、建築から見た工芸」

【11/5 第9回金沢まち・ひろサロン「工芸から見た建築 建築から見た工芸」】

2018年10月30日(火)~11日(日)までの13日間、金沢21世紀美術館 市民ギャラリーAにて、東アジア文化都市2018「『工芸×建築』の可能性を探る 工芸建築展」を開催します。本イベントは、工芸建築展の記念シンポジウムです。秋元雄史氏(東京藝術大学美術館館長)をモデレーターに、米山勇氏(建築史家・江戸東京博物館研究員)に「建築と装飾」、林口砂里氏(アートプロデューサー)に「工芸と身体」をテーマに問題提起をしていただき、工芸建築展に出展するアーティストを交えて、「工芸から見た建築 建築から見た工芸」を議論します。工芸建築の言語化を進め、工芸建築展の意義と工芸建築の可能性を発信することを試みます。

出演
米山勇(建築史家・江戸東京博物館研究員)
林口砂里(アートプロデューサー)
秋元雄史(東京藝術大学大学美術館館長)
および工芸建築展出展者

開催概要
会 場 HARMONIE ハルモニー金沢
住 所 〒920-0997 石川県金沢市竪町40
参加費 1,000円 ※ワンドリンク付、趣都金澤会員は500円
定 員 70名 事前予約制
問合先 info@noetica.co.jp、TEL 076-223-3580 担当:高山
申込先 以下のgoogleフォームよりお申込みください。
https://goo.gl/forms/PQqtTACNrE8GESSy2

NEWS | 金曜日 19 10月 2018

東アジア文化都市2018金沢「×(かける)プロジェクト」 「工芸×建築」の可能性を探る工芸建築展 開催


東アジア文化都市2018金沢「×(かける)プロジェクト」
「工芸×建築」の可能性を探る工芸建築展 開催


Exploring the Possibilities of KOGEI×Architecture
KOGEI Architecture Exhibition

「建築を、ひとつの工芸として考える」。このテーマに工芸作家や建築家ら多彩なプレイヤーが応じます。建築における装飾のあり方を問い直し、工芸の空間的展開を構想します。昨年度の実験的試みから、規模を拡大して開催する本格的な展覧会。伝統と革新が呼応する金沢・北陸から「工芸建築」が生み出す新たな可能性を提案します。

“Reflecting on architecture as a form of kogei.” Kogei artists, architects, and various players in the field will respond to this theme. Rethinking architectural décor, a spatial development of kogei will be created. Following on from last year, the trial exhibition has expanded in scope to a full-scale exhibition. From Kanazawa, Hokuriku, where tradition and innovation coexist, we present you with the new possibilities born from kogei architecture.

開催概要
期間:2018年10月30日(火)~11月11日(日)会期中無休
時間:10:00~18:00(最終日17:00)
会場:金沢21世紀美術館市民ギャラリーA
住所:〒920-8509 石川県金沢市広坂1丁目2−1
参加費:入場無料
主催:東アジア文化都市2018金沢実行委員会 / 金沢市
共催:認定NPO法人趣都金澤

Outline
Date:2018.10.30-11.11
Hours:10:00-18:00|Exhibition will close at 17:00 on final day.
Place:21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa People's Gallery A
Address:1-2-1 Hirosaka, Kanazawa, Ishikawa, Japan 920-8509
Admission:Free
Organizer:Culture City of East Asia 2018 Kanazawa Executive Committee, City of Kanazawa
Co-organizer:Approved Specified Nonprofit Corporation Syuto Kanazawa

展覧会趣旨説明
 「工芸建築」は、金沢の新しいまちづくりの方向性を模索するために有志が集った「金沢まち・ひと会議」での議論の中から提起されたコンセプトです。
 もともとは、建築ストックの価値を高めてまちづくりに活かす「工芸的リノベーション」のアイディアと、建築スケールでの工芸の新たな展開という構想から、工芸と建築とを融合させた全く新しいジャンルとしての「工芸建築」概念が着想されました。
 2017年には「工芸建築」のコンセプトを形にする初めての展覧会を開催し、今年はより参加者を拡大しています。「工芸建築」で何を表現するか。今回の展覧会では、思考の取っかかりとして、出展者に「人と時空間」というテーマを投げかけています。
 方法としての工芸建築には、いまのところ大きく二通りの議論があると考えています。
 第1に、建築における装飾のあり方を問い直すアプローチです。建築が装飾を呼び込むだけでなく、逆に装飾が建築を決めていく側面もあります。この場合の工芸は技術=デザインであり、素材はメディアです。機能を客体的にとらえつつ、外的な制約条件に対する職人的表現が空間を再構成します。
 第2に、工芸の空間的展開を構想する「工芸の身体化」とも呼べるアプローチです。オブジェクトを作るというよりも、むしろ身体的表現が時空間を変質させていきます。建築も工芸も区別されず、多メディアを貫く美意識があり、素材は空間と一体化して、生命の痕跡がそのまま建築になっていきます。この場合の工芸は思想=アートであり、内から沸き起こる表現です。
 「工芸建築」にはこれ以外にも多様なアプローチがありえるでしょう。工芸の世界に入り込むような空想的工芸空間なども1つの表現方法です。「工芸建築」という言葉と実践をめぐる試みの狙いのひとつは、ものづくり(建築的、工芸的)の方法を見直すことです。「工芸建築」なる実態をつくる過程から、工芸、建築、アート、産業、哲学などの境界を超えて、ある種の文化的なムーブメントが広がっていくことを期待しています。

出展者
○荒木 信雄(建築家)
○浦 淳(建築家)×奈良 宗久(茶道裏千家今日庵業躰)×坂井 直樹(金属造形作家)×三代 西村 松逸(漆工)×中村 卓夫(陶芸家)×株式会社 浦建築研究所(建築設計事務所)
○十一代 大樋 長左衛門(美術家)×奈良 祐希(陶芸家、建築家)×家元(建築設計事務所)
○絹川 大(ギャラリスト)×TARTAROS JAPAN(現代美術家、キュレーター)×Yuki VR(テクノロジスト)×牟田 陽日(陶芸家)×山本 基(現代美術家)
○坂井 直樹(金属造形作家)×村本 真吾(漆造形家)×吉村 寿博(建築家)
○佐々木 類(ガラス作家)×鈴木 結加里(空間プロデューサー)
○佐野 文彦(建築家、美術家)
○猿山 修(デザイナー)×omoto(布、鍛造)×古橋 治人(木工、陶工)
○田中 信行(漆造形家)×竹内 申一(建築家、金沢工業大学教授)×猪谷 聡(鈴木大拙館学芸員)
○鞍田 崇(哲学者)×小津 誠一(建築家)×中村 卓夫(陶芸家)
○三代 西村 松逸(漆工)
○林口 砂里(アート・プロデューサー)×佐野 文彦(建築家、美術家)×水落 大(メディア・アーティスト)×島谷 好徳(鍛金職人)
○宮下 智裕(金沢工業大学准教授)
○山下 保博(建築家)×アトリエ・天工人(建築設計事務所)

関連イベント
「工芸×建築」の可能性を探る工芸建築展 記念シンポジウム
「工芸から見た建築 建築から見た工芸」
日時:2018年11月5日(月)18:00~21:00
会場:HARMONIE ハルモニー金沢
住所:〒920-0997 石川県金沢市竪町40
参加費:1,000円 ※ワンドリンク付、趣都金澤会員は500円
定員:70名 事前予約制
出演:米山勇(建築史家・江戸東京博物館研究員)、林口砂里(アートプロデューサー)、秋元雄史(東京藝術大学大学美術館館長)、および工芸建築展出展者
申込・問合先:info@kogei-architecture.com、TEL 076-223-3580