ぼんぼり灯る浅野川大橋たもとを夜の帳と共に、妖しく艶のある桜の魔法が覆い始める頃。橋を渡って右に伸びる主計町茶屋街、こちら手前を右に曲がればひがし茶屋街。2つの茶屋街を繋ぐ川沿いの小径。これからお茶屋へ割烹へ繰り出す人、佇む人、お花見客、街の人々、辺り一帯全てが満開の夜桜の放つ柔らかなベールに包み込まれる。逢桜魔が時。
2015年04月11日 18時51分撮影 |
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ぼんぼり灯る浅野川大橋たもとを夜の帳と共に、妖しく艶のある桜の魔法が覆い始める頃。橋を渡って右に伸びる主計町茶屋街、こちら手前を右に曲がればひがし茶屋街。2つの茶屋街を繋ぐ川沿いの小径。これからお茶屋へ割烹へ繰り出す人、佇む人、お花見客、街の人々、辺り一帯全てが満開の夜桜の放つ柔らかなベールに包み込まれる。逢桜魔が時。
2015年04月11日 18時51分撮影 |
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兼六園に合わせて夜間ライトアップ無料開園する金沢城公園。ここは多くの花見客で賑わう二の丸内堀沿い桜並木の奥、切手門の内側にひっそりと咲く見事な枝ぶりの桜。若干動線から外れているコトもあって(後ろに建つ、明治31年築の旧陸軍第六旅団司令部で行き止まり。この桜もその頃植えられたのかな?)訪れる人は他に比べて少なく鑑賞には好都合。お花見の喧騒からちょっと離れてしばし一対一で向かい合ってると・・・何やら昔語りでも始めてくれそうな、老艶桜。2015年04月09日 20時58分撮影
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兼六園は桜が最も見頃な時期、大体10日間くらい夜間ライトアップ無料開放する(普通は逆?金澤人らしいおもてなしの表れだと思う)2015年は満開に満月も重なり(この宵は十六夜)絶好のコンディション。混雑を極める園内を避けて(新幹線開業後初の春でもあり)園外、観光客の動線からも外れた道路脇でしばしお月見&お花見。朧月が彼処に浮かんでなければ成立しない、この年このひとときだけの桜の光景。2015年04月04日 19時13分撮影
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遥か昔に一度トピック書いたけど、あれからカメラの性能も随分良くなったのでもう一度。
毎年5月の始め(大体2日から4日まで)浅野川梅ノ橋を舞台に地元小学校PTAの方々によってこの素敵な光景が出現する。毎晩美しくライトアップされている梅ノ橋、に吹き流しをズラズラっと並べただけで(とは言えなかなかの重労働。毎年ご苦労様です)もうそれだけで、出現する見事な光景。元々の風景の持つポテンシャルの高さ、との相乗効果。
2015年05月02日20時24分撮影
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左、金沢城公園の城壁、右はしいのき迎賓館。正面は兼六園。様々な生き物達の住処にもなっている旧市街中心部、生態系に配慮して極力照明は控えめになっている。
以前にも取り上げている、いもり堀沿いに設えられた‘路面だけを照らす’照明。実際歩道に立つとこんな光景。ちょっと幻想的な光の路が暗闇に浮かび上がっている。柔らかくうねるその道筋は、昇ってきた月の明りを海原が反映している様にも見えなくは・・ない。そんな想像も楽しい5月の始めの金澤らしい朧月夜。2015年05月02日 19時42分撮影
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金澤は昔から「雨の多い街」として知られてきた。実は4月から10月までは全ての月で東京よりも日照時間は長い(ここ30年の統計、ちなみに3月から11月までの総日照時間でも金澤の方が長い)ので、雨も多いけど「雨に濡れた街が輝く瞬間が多い街」でもある。
この日は春らしい薄曇りの雨模様。雨の釉薬がかかった茶屋街の石畳がボンボリに淡く浮かび上がる、いかにも金澤らしい光景。彼方に霞む卯辰山、水かさを増せど相変わらず優しい浅野川の水音、漂う春の香りの中の風雅な夕暮れ。2015年4月3日 18時17分撮影
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以前にも書いているけど、金澤での花見は廻りの風景との‘調和による美’を意識するとより味わい深い。ここは金沢城と兼六園を繋ぐ石川橋から真弓坂入口方面に向かって緩やかに降りていく蓮池門通りの中程。
通り脇に斜面に、お堀通りを挟んで金沢城側にも二段に分かれて咲く桜、見事な石垣、その上「本丸園地の森」の木々たち・・・それらで構成される刻々と変化する光景を眺めつつそぞろ歩いて、よくこの場所に立ち止まる。
絵師がその腕前を駆使して描いた様な枝ぶりの下から覗く陰影に富む石垣の造形、取り囲む‘遠く近くに’咲く桜、それらのバランスについつい見とれてしまう。絵画の中を彷徨っているかの様な花見、の一コマ。2014年4月11日17時55分撮影
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金沢のホントの魅力はスポットではなく‘複雑な地形’全体(と変化に富んだ気候)にある、と思う。(歩いて歩いて佇んで・・徐々に沁みてくる魅力。街全体をゆっくり庭園の様に散策して初めて分る魅力)
金沢旧市街の中心を背骨の様にまっすぐ貫く小立野台地の両側に展開する複雑な地形の中でも、最も入り組んでいる‘木曽谷’と言われる地域。此処は画面手前にほぼ隣接している前田家菩提寺宝円寺(俵屋宗達のモノとされるお墓もある)脇から谷へ降りる名もない階段坂だけど、ここを通る人達に愛されている坂であろうことは容易に想像出来る、幸せな包まれ感がある場所。
花のまま落ちた桜(多くはスズメが遊んで落としたモノだろう。突然桜が散り始めた・・と思って見上げるとスズメ達が桜の枝で遊んでいる・・というコトがよくある)に飾られた坂の途中で寛ぐ親子、春の始めの真ん中の幸せな夕方。桃源峡谷。2013年4月4日16時53分撮影
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金澤旧市街には桜が多く植えられている。藩政期にお殿様がお城から桜霞を眺めようと寺町台地斜面に植えてみたり、日露戦争勝利記念にアチコチに植えたり 最近ではワシントンの桜を里帰り植樹もしたり(当初、米国への桜の贈呈には金沢出身の高峰譲吉博士も大いに尽力した)それぞれの時代に様々な思惑で植えられてきた桜がこの街の複雑な地形とも相俟って(気温差、日照差などの影響で)時期をズラしながら咲き誇る。
樹齢100年を超える熟練役者達の見事な咲きっぷりにも惚れ惚れするが、こういうふうに若い桜がポッと咲いている光景も金澤らしい桜風姿。
主計町茶屋街の細い細い裏路地を直角に曲がった瞬間に視界に飛び込んできた一本の若桜。一輪挿しに生けた花の様。2014年4月10日15時22分撮影
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21世紀美術館は毎晩22時まで交流ゾーン(外周部分)を無料で開放している。無料と言ってもそこは金澤、タレルの部屋(ブルー・プラネット・スカイ)で延々と佇むコトも(瞑想や読書にも最適)ヤン・ファーブルの「雲を測る男」を正面に、マイケル・リンのロッキング・チェアに揺られつつボンヤリ心地よい時間を過ごすコトも出来る。そして・・・そもそもプリツカー賞(建築界のノーベル賞とも言われる)建築家ユニットSANAA設計による館を逍遥するだけで其処彼処に・・・パーソナルな美景を見つけるコトが出来る。
例えば外周部分でたまたま目の前に出現したこんな景色。闇をスーっと貫くレストランの反射光と、建物の直線曲線が織り成す調和の美しさに不意打ちされた。
パーソナル・ナイト・ミュージアム。2015年1月7日18時51分撮影
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